7⽉?8⽉?お盆はなぜ2通りあるの?
2021年6月30日
こんにちは。愛知県豊田市の中澤⽯材店です。
今日はちょっと早い、お盆の話題をしてみます。
「お盆は8⽉」と思いきや、東京を中⼼とした南関東地域でお盆を⾏うのは7⽉だそうです。
東京の下町・佃島などでは7⽉13〜15⽇、年によっては梅⾬があけない中で盆踊りが⾏われるとのこと。
私たちにとっては、夏休みのハイライトと⾔えばお盆。その⾏事を1ヶ⽉早くやるのは何だかせわしない気がしますね。なぜ、お盆の時期が2つあるのでしょうか?調べてみました。
元よりお盆は7⽉15⽇に⾏われてきました。ただし、これは⽇本で太陰暦(旧暦)が使われていたころの話です。それが明治時代に⼊った時に太陽暦 (新暦) を採⽤することになったので、古来から⾏われてきた⾏事も⾃動的に1ヶ⽉早められることになりました。
例えば、7⽉7⽇の七⼣。新暦になった今ではまだ梅⾬の最中です。。
⼦どもたちにとっては夏休み前の忙しい中を縫っての⾏事になっていますが、旧暦では7⽉15⽇のお盆の前⾏事という位置づけでした。
梅⾬の⾬雲に遮られて⾒えないのに、星を愛でる⾏事がなぜこの時期に?と疑問に思われる⽅も多いかと思いますが、こんな理由があったのですね。
お盆も同様に1ヶ⽉早められることになりましたが、それが定着したのは東京などの都市部(7⽉盆)にとどまりました。
地⽅や農村部では、農作業の忙しい時期と重なることもあり、従来のお盆と同じ時期、つまり暦では1カ⽉遅れとなる8⽉15⽇に⾏いました (8⽉盆)。今は全国の7割の地域でこの8⽉盆を⾏っています。
もうひとつ、沖繩などでは旧暦にしたがってお盆を⾏なう地域もあり (旧盆)、8⽉前半から9⽉前半あたりで、こうした地域では毎年⽇程が変わるそうです。
このように、地域によって異なるお盆の時期ですが、時代の波の中でも、先祖への供養を続けてきた先⼈の思いは⼤切に受け継いで⾏きたいものですね。