新しい年への願いを表す新春のお花
2021年11月30日
こんにちは。愛知県豊田市の中澤⽯材店です。
コロナ禍が落ち着いたとは⾔え、まだまだ予断の許さない⻑いトンネルの中、2021年も年末を迎えます。当店でも感染症対策をしっかりした上で、年末年始のあいさつ回りが忙しくなる時期です。どなたもお忙しくなるシーズンですが、そんな中でも、訪問先や店先に飾られるお花には心が癒やされますよね。
お正月の飾りや生け花に、松や竹とともにあしらわれる南天(なんてん)。冬の寒空をバックに、たくさんの鮮明な赤い実をつける姿が印象的です。
漢方ではせき止めの効用がある実だそうですが、どちらかというと、新春のお花(実)のイメージが強いです。お正月の掛け軸には、南天と水仙を描いた「天仙図」が好まれたほか、妊婦が安産を祈願して床の下に敷くこともあったとか。昔から新春の縁起ものや、災難よけとして使われてきました。
福寿草は「元日草」「朔日草」の別名もある、愛らしい⻩⾊い花。それは冬の日の小さなひだまりのようです。
花の咲く時期が⻑いことが⻑寿、⻩⾊の花が⻩⾦に通じることなどから、様々なおめでたい名前がつけられました。お正月には松や竹、梅などと寄せ植えにしたり、先述の南天の実と合わせて「難を転じて福となす」との意味をこめて縁起物として飾られます。花⾔葉も「幸福を招く花」です。
お花の意味をあらためて知ると、毎年恒例の新春のお花も、コロナ禍の中では特別なものに感じられます。
皆様におかれましても、2022年が良い年になることを心よりお祈り申し上げます。