数珠の玉の数に込められた意味
2022年4月30日
こんにちは。愛知県豊田市の中澤⽯材店です。
お坊さんがお経を読む際に手にしている数珠。お葬式のときには、私たちも数珠を手にかけます。珠は水晶などの石の素材のものや、黒檀や紫檀などの木の素材、お釈迦様が悟りをひらいた菩提樹の木の実を使ったものもあります。
きれいな石の珠の数珠は一見アクセサリーのようですが、数珠には珠の数に意味があります。正式なものは 108 個。これは除夜の鐘の数と同じで、煩悩(悩み)の数を表しています。その数の内訳とは、以下の 4 種に分かれます。
・六根… 眼・耳・鼻・舌・身・意 の6 つの感覚器官
・三不同…好・平・悪 の3 つの感じ方
・染・浄 の2 つの感じ方の程度
・三世…現在・過去・未来 の3 つの時間
以上の、6×3×2×3 をかけ合わせた数が煩悩の数と言われています。※その他にも諸説あるそうです。
この珠で回数を数えながらお経を読み、煩悩を消していくといわれます。珠の数は略式として108 の半分の54 個、4分の1の27 個のものもあります。滞在時間の短いお墓参りにはちょうど良いかもしれませんね。
このように、私達の生活の中で頻繁に出る話題ではないにしても、初七日や、四十九日、 13回忌…等、仏教の教えの中には不思議な数があります。難しい数学の公式のようでちょっと敬遠したい気持ちになりますが、その意味を知ると、お釈迦様や昔の人達は、よくこんなことを考えたなあと驚くばかりです。